第28回日本意識障害学会
会長 周郷 延雄
(東邦大学医学部医学科脳神経外科学講座(大森))
この度、第28回日本意識障害学会を、2019年7月26日(金)・27日(土)にグランドプリンスホテル新高輪(品川)で開催させていただくことになりました。
東邦大学脳神経外科学教室にとりまして大変光栄に存じますとともに、重責を果たせますよう教室員が一丸となって鋭意努力してまいります。
本学会は、意識障害診療に携わる脳神経外科、救急科、神経内科、リハビリテーション科、口腔外科などの医師のみならず、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、栄養士など多くのメディカルスタッフが一同に会して、様々な角度から総合的に意識障害についてディスカッションし、意識障害診療の質を高めることをめざして発展してきました。
今回の学会のテーマは、「意識障害診療の進歩」といたしました。意識障害診療はいまだ山頂まで道半ばですが、本学会発足から四半世紀以上が経ち、その治療やケアも格段に向上しております。本学会では、遷延性意識障害からの回復例や、最新の急性期・慢性期診療を含めて、教育講演、特別講演、ランチョンセミナー、シンポジウムなどを企画しており、活発なディスカッションの場としたいと思っております。学会初日には、国策として推進されている訪問看護に関連して、「意識障害患者における訪問看護」の特別企画を組み、本学看護学部並びに都内訪問看護ステーションのご協力のもと、その現状と問題点についての調査結果を発表する予定です。学会2日目には、第5回日本脳神経看護研究学会関東地方部会と共同開催いたします。意識障害診療には医師と看護師やメディカルスタッフとのチームワークが必須であることから、ご参加の方々は、双方の学会場への出入りを自由とさせていただきますので、ご興味のある演題を遠慮なくお聞きいただければと存じます。また、学会2日目のご家族向けレクチャーには患者さんご家族の方々の多数のご参加をお待ちしております。
開催場所は品川駅近くで、多くの人気スポットへ交通の便が良いところです。学会の合間に観光もお楽しみいただければ幸いです。新たな年号になって初の日本意識障害学会が皆様にとりまして有意義なものになるよう、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
平成30年10月吉日